貯めやすさの違いはどこから
お金を貯めるのが上手な都道府県と、そうではない地域ではどのような差があるのでしょうか。
貯蓄の上手な徳島県の負債額の内訳をみると、負債額581万円に対し、「住宅・土地のための負債」は237万円。全国平均が「負債額590万円/うち住宅・土地のための負債:529万円」であることをみても、住宅ローンなどの負担が少ないことが分かります。同データを見ても、どこの都道府県も負債額のほとんどは住宅関係であるにも関わらず、徳島県だけは住宅関係の負債が少ないのです。
また、総務省が2021年2月5日に公表した「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」(1世帯当たり1か月間の収入と支出)から各都道府県のエンゲル係数(家計の消費支出における食費の割合)をみると、徳島県25.8%、京都府31.1%・奈良県27.1%・香川県26.2%・秋田県27.5%・茨城県26.7%でした。
エンゲル係数は、一般的に数値が高いほど生活に負担がかかっていると判断され、全国平均は27.5%です。食材のブランド化など基本的にエンゲル係数が高めといわれている京都府をのぞいては、貯蓄が上手な都道府県はどこも平均を下回っています。
ランキング45~47位の3県をみると、愛媛県28.2%・青森県29.9%・沖縄県30.6%でした。貯蓄の上手な都道府県は、食費のやりくりなど日々の生活をうまく節約しているのかもしれません。