収入が上がり、マイホームといった夢を叶える人も多い50代。体力的な余裕のほかさまざまな経験も豊富になり、「まさに働き盛り」といった人も多い年代ですよね。しかしそろそろ意識したいのは、60代になってから迎える定年、そしてセカンドライフのこと。

定年前の50代で貯蓄が1,000万円あれば、老後は安心できるのでしょうか。そもそも、そこまで貯蓄している人はどのくらいいるのでしょうか。今から考えたい老後資金のこと、今からできる対策についてご紹介します。

50代は全世代で最も収入が高い年代

働き盛りで責任ある立場となることも多い50代。まわりの同世代は、一体どのくらい収入があるのでしょうか。国税庁が令和2年9月に公表した「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は436万円(男性540万円/女性296万円)でした。

年齢階層別に平均給与をみてみると、最も給与が高いのは55~59歳男性の686万円、次いで50~54歳男性の679万円と、50代男性の収入が全世代でもっとも高額であることが分かります。ちなみに、女性の平均給与は年齢による大きな差がみられず、日本における男女の働き方の違いが垣間見える結果となっています。