老後資金が足りない!今からできる対策は

さらに、重要なのは貯蓄額だけではありません。50代は住宅ローンや子どもの教育費といった大きな出費も多く、自身の老後資金だけを考えられる状況ではないことも多いでしょう。前項の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、世帯主が50代(借入金がある世帯)の借入金残高平均は1,210万円、住宅ローン残高平均は1,079万円もあるのです。
そこで、定年を迎えてから老後資金が足りなくなって焦らないよう、今からできる対策について考えてみましょう。

【固定費の見直し】
老後資金を捻出するため、節約に取り組む人も多いでしょう。しかし生活を切り詰めすぎるのは考えものです。長く同じ費用を払っている通信費や電気代、保険料などの固定費を見直すと、継続性のある大きな節約につながる可能性があります。

【ライフイベントにかかる出費の可視化】
計画的な資金計画を立てるため、住宅ローン・教育費・車の購入といったライフイベントにかかる出費をあらかじめ可視化しておきましょう。また、住宅ローンは定年までに払い終えたいもの。この機会に返済計画の見直しをしてみるのもおすすめです。

【資産形成】
しっかりと資産形成をしていきたいなら、節税対策にもなる「個人型確定拠出年金(iDeCo)」や「つみたてNISA」などに取り組んでみてもいいでしょう。また、副業や共働きといった世帯年収を増やす方法を考えてみるのもひとつの手です。