毎年のように値上がっていく子供たちの教育費。少子化が進む現代において、それらは仕方ないことかもしれません。また、少子化だからこそ各家庭のひとりひとりにかける教育費は膨らんでいき「お金をかけている子とかけていない子の二極化」がますます進む傾向に。

ただ、平均的なサラリーマン家庭にもかかわらず、存分の教育費がある家などを見かけることはないでしょうか。ときおり「あの家は実家が太い」という表現を耳にします。夫婦の世帯収入以外である祖父母からの援助。なんともうらやましい話です。それでは、実家がお金持ち=教育資金は潤沢といえるのでしょうか。

「賢い子」は課金可能な家庭?

近年は中高一貫の学校が増えたこともあり、都市部などでは私立の中学への受験の増加傾向が見られます。東京都などは公立小学校を卒業した約18%が私立の中学校へ進むなど、「中学受験」は多くの子供にとって身近なものになっているようです。

中学受験に挑むにあたり、なんといっても要となるのが学習塾の存在です。塾は学校以上に情報を持ち、それぞれにあった対策を講じてくれます。そのため、値段もかなりの額というのが受験生の親たちの間では常識のようです。「小学4年生からの3年間で何百万円」という金額は受験をしない家庭からするととんでもない金額に思えるのではないでしょうか。一般的なサラリーマン家庭では「とても工面できない」そんな家庭も多いはず。それでは、年収が満たない家庭の子は中学受験を目指す中にはいないのでしょうか。