祖父母から教育資金援助「出してあげたいけれど」の本音

豊かな老後なはずが…

実際友人から「祖父母からの教育資金の援助という必殺技」を耳にしたというTさん。実家との関係は良好で、普段から孫への衣類や旅行をプレゼントされていたため「できるならそういったものより習い事代を出してほしい…」と思うようになったそうです。

Tさんの実母は孫の学校での話を聞くのを楽しみにしていたため「都会の子供は私立の学校にいくことでかなり選択肢が広がるようだ」と話を思い切ってしたそうです。すると孫の成長を楽しみにしている実母からは「そういった環境で学ばせてあげるのもいいかもしれない」という賛成寄りの返事が。そこで「うちくらいの収入だと、親たちの実家の援助がないと現実的に不可能である」ということ、周囲は実際金銭的援助を受けていることを話したそうです。

すると、それまで肯定的だった実母は深く考えた末、「確かにあなたが言うようにお金をかけてあげれば今は明るい進路が開ける時代なのは理解したわ。そして、現役世代が金銭的に苦しい時代なのもわかっている。私たち夫婦が今あるお金を出してあげられないことはない。だけど、それはお互いに幸せな未来なのか考えてみたい」

実家への援助を思い切って打診したTさんに、お母さんはやんわりと「お金はあるけれど出せない」ことを告げたそう。その理由は実母なりの長期的な考えがありました。

Tさんは一人っ子で、結婚後は夫の姓に。Tさんの実母は「遠く離れて住んでいるうえ、嫁いだ娘に老後面倒を見てもらわないつもりでいる」と前々から話していました。Tさんとしては実の両親に何かあった際には助けたいと思ってはいましたが、高齢出産だったTさんの子育て期間と両親の不自由な老後は今後重なる可能性があります。

「子供たちが人生の岐路に立つタイミングで、自分たちの介護で迷惑をかけたくない。それはいくらかかるかわからないため、蓄えは崩せない」

それが、資金援助を打診したTさんへの実母からの率直な返答でした。「孫がかわいいのであれば有り金をはたいてくれるのが愛情では」と心のどこかで思っていたというTさんでしたが「先々のことまで考え、長い目で見て私たち家族が幸せでいられるように考えてくれているんだな」そう感じたそうです。

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