「孫の教育費は惜しみなく」

株式会社ファルボが発表した『中学受験は本当に課金ゲームなのか?「中学受験にかかる費用」実態調査レポート』によりますと、私立中学に通う家庭の72.1%が世帯年収800万以上、52.3%以上の家庭が世帯年収1000万円以上に含まれているとのこと。確かに、私立中学を目指すための通塾代に各種講習費用、入学後に掛かる一連の費用などを考えると、それくらいの世帯収入がなければやっていけない世界というのも理解できます。

ただ、データを見ると、800万円以下の家庭が存在するのも事実。そういった家庭はどうしているのか。そんな疑問に対する答えとして目にしたのが「そういう家庭はだいたい実家が太い」という意見でした。

「実家が太い」という言葉はここ数年インターネットなどでよく使われる表現のようです。「育った家庭が裕福で実家の両親が経済的に豊かな暮らしをし、その子供である親たちも恩恵を受け恵まれた暮らしをしている」といったニュアンスで使用されることが多い言葉です。

現在子育て世代といわれる30代・40代の親たちは好景気に恵まれ、定年まで安定して仕事をしてきた人も多く、中には「現役で働いている息子や娘より企業年金のほうが多い」という驚きの家庭も。

そんな祖父母たちの中には我が子以上に孫の教育に熱心になる人もおり「お金が足りないのであれば自分たちが出すから経験させてあげなさい」というように孫たちへの投資を惜しまず、その結果、親たちの年収に関係なく通塾や私立学校への通学が可能になっているというのです。