就職活動において、企業選びの重要な要素の一つとなるのが「初任給」。社会人として初めて受け取る給与は、企業選択の重要な要素として考える就活生も多くなっています。そのため、近年では企業も初任給の引き上げを積極的に行っています。
では、今の就活生は初任給に対してどのような理想を抱き、そして高額な初任給を提示された際に何を考えるのでしょうか?2026年卒業予定の大学生や大学院生、いわゆる「26卒の就活生」の実際の声から、初任給に対する考え方を見ていきましょう。
1. 就活生の理想の初任給はいくら?
株式会社Synergy Careerが実施した、26卒の就活生が対象の初任給に関するアンケート調査を見ていきます。
1.1 調査概要
- 調査対象:26卒で就活中・就活を終えた学生
- 調査期間:2025年6月12日(木)~6月16日(月)
- 調査方法:インターネット上でのアンケート調査
- 有効回答数:196人(男性71人:女性125人)
1.2 就活生の理想の初任給は「26万~30万円」
まず、26卒就活生が理想とする初任給の額を見ていきましょう。
「理想の初任給」について尋ねたところ、最も多かったのは「26万~30万円」で73人でした。次いで「21万~25万円」が48人、「31万~35万円」が39人となっています。
この結果から、多くの就活生が20万円台後半から30万円台前半を理想の初任給として考えていることがわかります。
数年前であれば、初任給にしては「高い」という印象を持つかもしれません。しかし、初任給引き上げが多くの企業で行われている昨今の状況であれば、理想に近づける可能性はあがっているのかもしれません。