厄介な人と関係改善!実践エピソード
相手のタイプを見極め、冷静に状況を判断し、作戦を練って実行したことでトラブルや苦手感が払拭された事例をご紹介します。
相手の苦労をねぎらい、気質をうまく刺激する
メーカー営業部のBさんは、設計部署との折り合いの悪さに困っていました。
「営業がやっと受注してきた案件に対し、設計部署が断るパターン。毎回頼み込んでやってもらうけれど、必死に取った案件に社内の人が協力的でないのは納得がいかない」といいます。
「でも彼らにもそう返す理由があって。想定以上の工数とコストがかかるとか、実現可能性が低いとか、前例がないから責任が持てないとか」
そこでBさんは、相手の気持ちを汲んだ発言をしてうまく折衷案を引き出していたそうです。
「設計部門の人は職人気質なので上手に頼ればアイデアを出してくれるし、何とかしてやろうという気持ちになってくれる。自分たちの技術で高いハードルを飛び越えたいという気持ちもある。そこをうまく刺激することが大事だと気付いて、話す時間を増やしました。」
営業に行く前に「こういう仕様がいいって言われたんですが、無理ですよね…? どこまでなら行けますか?」と打診し、一緒に案件を取ってくる作戦を実行。
「急に押し付けるから設計部門はイヤな思いをするわけで、作戦から巻き込めばいいアイデアも出るし案件に愛着を持ってもらえる」と話してくれました。
苦手だと思う人にあえて自分から近づく
医療機関で働くCさんの職場には、苦手に思う相手がいました。小言が多く、周囲からも嫌われていたので自分も自然に苦手意識を持つようになったのだそうです。
「でも、周囲から孤立していて誰からも頼りにされないからチャンスだと思い、自分から近づいた」というCさん。
「経験豊富なので真剣に話を聞くと本当に学びが多い。小言じゃなくて私たちを思っての言葉ということにも気づけた。孤立しているから私が教わる時間も多くてずいぶん仲良くなり、お茶目なところがあるのも知った」とCさんは力説してくれました。
まとめ
転職は大きな決断を伴いますし、人間関係が原因なら、心がけ次第で改善することも可能です。
仕事では避けられない人との関わり…。苦手な人ともできることなら低いストレスなくで接していきたいですよね。今回紹介したDiSC理論や事例の考え方などを普段のコミュニケーションに取り入れてみてはいかがでしょうか。ストレス緩和・解消以上の効果が得られるかもしれません。
参考
『エン転職』1万人アンケート(2020年8月)「転職のきっかけ」実態調査 エン・ジャパン株式会社
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『エン転職』( https://employment.en-japan.com/ )を利用するユーザー
■調査期間:2020年5月27日~7月28日
■有効回答数:1万1,400名
池田 蒼