9月以降に【請求書】が送付！ 2025年度の「年金生活者支援給付金」は増額に【対象者と支給額】を解説《申請必須》「請求書」の書き方も紹介！2カ月に1度、年金に上乗せされる給付金

8月はお盆や帰省、冷房代などで家計の負担が大きくなりやすい時期です。特に年金を主な収入源として暮らす方にとっては、物価の高止まりもあり、生活費のやりくりが一層難しく感じられるかもしれません。

そんな中で知っておきたいのが「年金生活者支援給付金」という制度です。これは、年金を受給している方のうち、一定の所得基準を満たす人を対象に、生活を支えるための給付金を支給する仕組みです。

申請が必要で、自動的にもらえるわけではないため、制度を知らずに受け取っていないケースも少なくありません。この記事では、年金生活者支援給付金の対象条件や支給額、申請方法などをわかりやすく解説します。

1. 国民年金・厚生年金《みんなの平均月額と個人差》

厚生労働省の「令和5年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金（老齢基礎年金）で5万円台、厚生年金（国民年金部分も含む）で14万円台です。

ただしグラフのように、厚生年金を月額25万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額2万円未満となる人まで、幅広い受給額帯に分布しています。

年金とその他の所得を含めても、一定基準以下の所得となる場合には「年金生活者支援給付金」が受け取れる可能性があることをご存じでしょうか。

「年金生活者支援給付金」は、年金収入やその他の所得額が一定基準額以下の年金生活者を支援する目的で、2カ月に一度、年金に上乗せして支給される給付金です。

受給中の年金に合わせて、以下の3種類の給付金が設定されています。