会社員は税金と社会保険料を給与から天引きされ、自営業者などは自分で支払います。税と社会保険料を引いた残りが手取り=可処分所得となり、自分の判断で自由に使えるお金です。手取り収入(=可処分所得)からは生活のための支出(=消費支出)をします。可処分所得から消費支出を引いた残りが黒字ですが、住宅ローンなどの借入金があるなら、この黒字分から返済します。貯蓄や、貯蓄性のある保険の保険料もここから払います。残りは翌月(または翌年)に繰り越されます(図参照)。

収入が増えても、税金・社会保険料と消費支出がそのぶん増えたら、黒字は増やせません。同じ収入のまま、少しでも資産を増やすには、合法的に税金や社会保険料を減らす、または消費支出を減らすことで黒字を増やし、貯蓄や運用でこの黒字を有効に活用することです。

理想的な貯蓄割合は?

黒字はどれくらいが理想でしょうか?