例年にない猛暑が続いていますが、家計にのしかかる負担も暑さに負けず重くなっています。そんな中、2024年に実施された「定額減税」は、多くの人にとって家計の助けとなりました。

しかし、制度が複雑で「自分はいくら減税されたんだろう」「もらえるはずの給付金はいつ振り込まれるんだろう」といった疑問を抱えている人も少なくないようです。

中には、減税額が上限の4万円に満たず「なんだか損した気分」と感じている人もいるかもしれません。実は、そうした人に向けて、2025年に「定額減税補足給付金」が支給される可能性があります。

この記事では、この複雑な給付金の仕組みをわかりやすく解説していきます。

1. 2024年実施の定額減税とは

2024年に実施された定額減税とは、物価上昇における国民負担を緩和するための措置で、所得税と住民税が最大で4万円引かれるというものでした。

2024年に実施された定額減税《所得税》

定額減税の仕組み《所得税》

出所:国税庁「令和6年分所得税の定額減税のしかた」

2024年に実施された定額減税《住民税》

定額減税の仕組み《住民税》

出所:総務省「個人住民税の定額減税について」

1.1 2024年の「所得税の定額減税」の対象者

  • 日本国内に居住している
  • 2024年分の所得税の納税者である
  • 2024年の合計所得金額が1805万円以下である(給与収入のみの場合は2000万円以下)