12月15日は今年最後の年金支給日です。

年金の支給は2カ月に一度。リタイアして年金生活に入れば、基本的には年金と貯蓄などで生活をすることになります。

だからこそ、現役時代から年金について「知ること」、そしてできる対策を少しずつ積み重ねていくことが大切でしょう。年金は現役時代の加入状況が反映するからこそ、早くから興味を抱くことが大切なのです。

最近では60歳代で働く人も多く、70歳代から本格的な老後という方も多いでしょう。

今回は「おひとりさま」に視点をあてて、老後の生活費や70歳代の貯蓄額、そして平均的な年金額をみていきましょう。

1. シニアの平均的な月の生活費とは

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」を参考に、まずは65歳以上でリタイアした方の月の生活費を確認しましょう。

1.1 65歳以上の無職単身世帯の家計収支

実収入の月額平均:13万4116円

■うち社会保障給付(主に年金):12万1629円

支出の月額平均:16万1933円

■うち消費支出:14万9286円

  • 食料:4万2085円
  • 住居:1万2693円
  • 光熱・水道:1万4490円
  • 家具・家事用品:6596円
  • 被服及び履物:3385円
  • 保健医療:8640円
  • 交通・通信:1万4935円
  • 教育:15円
  • 教養娯楽:1万5492円
  • その他の消費支出:3万956円
    • うち諸雑費:1万3409円
    • うち交際費:1万6460円
    • うち仕送り金:1059円

■うち非消費支出:1万2647円

  • 直接税:6585円
  • 社会保険料:6001円

月々の家計収支の結果

  • 2万7817円の赤字

単身世帯の場合は、ひと月の実収入13万4116円に対し、支出は合計16万1933円で、月の家計収支は毎月2万7817円の赤字となっています。

赤字については貯蓄などで補填するかたちになるでしょう。

なお、住居費が1万円台のため、賃貸であればより赤字額が増える可能性も考えられます。