注目すべきポイントは、75歳まで待つと、70歳時点まで繰り下げた場合の増加率42%の倍、84%まで増えることです。
もらえる額が増えるのはありがたいことですが、あまり歳を取ってから受給すると損になる場合もあります。
例えば、単純に計算した場合ですが、年金200万円の場合で、自分が85歳、90歳で、95歳で亡くなった場合で計算してみました。下記の例をご覧ください。
70歳から受給した場合
- 200×1.42=284万円・・・42%増しの年金金額
- 284万円×15年=4,260万円・・・85歳まで年金を受け取った総額
- 284万円×20年=5,680万円・・・90歳まで年金を受け取った総額
- 284万円×25年=7,100万円・・・95歳まで年金を受け取った総額
75歳から受給した場合
- 200×1.84=368万円・・・84%増しの年金総額
- 368万円×10年=3,680万円・・・85歳まで年金を受け取った総額
- 368万円×15年=5,520万円・・・90歳まで年金を受け取った総額
- 368万円×20年=7,360万円・・・95歳まで年金を受け取った総額
あくまで単純計算した例ですが、70歳と75歳から年金受給を開始して、85歳まで受給した場合、70歳から受け取りを開始した方が580万円多く受給できることになります。