今から生活水準切り下げを真剣に検討すべき
仮に、6月の夏季賞与が思ったほど減少しなかったとしても、12月の冬季賞与への期待は禁物です。決して大げさな話ではなく、「ゼロ」またはそれに近い“スズメの涙”であることを覚悟しておく必要があります。そのためには、
- 新規のローン購入を控える(特に、住宅やクルマなど高級消費耐久財)
- 既に組んであるローンは返済計画の見直しを行う(特に、ボーナス時の返済)
- 外食費や遊興費の大幅削減
- 固定費を中心とした生活費の聖域なき切り詰め
等への取り組みを真剣に検討することをお勧めします。特に、まだ十分な貯蓄額がないであろう若手社員は、新規ローンは極力避けるべきと考えます。さらに、管理職の方々はリーマンショック時と同様の基本給カットを強いられる可能性も否めません。
外出自粛要請が出ている今年のGWは、今後の生活水準についてじっくり考える時間を持つことが重要と考えます。筆者の心配が杞憂に終わることを願っています。
葛西 裕一