ポイントは、心配すべきは夏のボーナスではなく、冬のボーナスということです。なお、ボーナス支給が年2回(夏季、冬季)の会社を前提とします。
最近はボーナス支給が年1回の会社も珍しくなくなりましたが、この場合は支給時期によって状況が少し異なってきますので割愛しています。ご了承願います。
リーマンショック時にボーナスは支給されたのか?
さて、今年の夏季賞与と冬季賞与のことを予測する前に、リーマンショックによる経済危機を振り返ってみましょう。
今回のコロナショックとリーマンショックは、その発生原因や影響範囲等で大きな違いがあります。それでも、世界的な経済危機であること、企業業績が瞬時に悪化したこと、多くの人が収入激減を余儀なくされたこと、先行きが見え難かったこと等において、数多くの類似点を見出せます。単純比較はできませんが、当時を振り返る価値は十分ありましょう。
現在35歳未満の方々は、2008年9月に発生した世界的な金融危機「リーマンショック」による経済的影響を、少なくとも直接的には受けていないと思われます。また、当時は若手社員だった方々も(現在は40歳前後)、さほど深刻な影響はなかったかもしれません。
しかし、当時の中堅クラス以上の社員には、それまでの生活水準を大幅に切り下げる必要に迫られた人が続出しました。
筆者が記憶する限りで恐縮ですが、ボーナスを含めた収入等に関してリーマンショック後に起きた主な事象はザックリ以下の通りでした。