ちなみに、「学校納付金等」とは、以下の内容を含みます。
- 入学金
- 検定料
- 私立学校における施設整備資金
- 学級費
- PTA会費
私立の小学校ですと、学校納付金等が費用全体の約25%(合計90万4164円のうち、23万1425円)を占め、全体の総額を押し上げているのです。
お金がかかるべき時期は公立か私立で違うのに注意
さらに注目すべきは、「学校外活動費」です。その中でも「補助学習費」と「その他の学校活動費」の合計が特徴的です。これらは学習塾などの費用が含まれます。
これらの費用の特徴として最もお金がかかる時期がことなります。幼稚園から高校までの就学期間で、一番お金がかかるのはいつでしょうか。
公立の場合だと、中学3年生の時。また、私立では小学校6年生の時で。つまり、公立と私立では学校に支払うお金のピークが異なっているのです。
多額の教育費用がかかるのは大学からか
大学に進学すると教育費は更にかかります。文系と理系でも異なりますし、医薬歯系大学に進学する場合は、6年間通う必要がありますので、その分、費用がかかります。
京都大学が掲載している文部科学省「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」をみていくと、国立大学では初年度納入金額は817,800円(授業料年額535,800円、入学料282,000円)
また、文部科学省「私立大学等の平成30年度入学者に係る初年度学生納付金平均額の調査結果について」によれば、私立大学の初年度納入金額は全学部平均で1,336,033円(となります。
「私立大学は国立大学よりもお金がかかる」という印象がある方は多いかと思いますが、ここまで見てきた文部科学省のデータを見ても、そのイメージは正しいということになります。
たとえば、私立大学で慶應義塾大学の授業料について,慶應義塾大学「【学部】学費」を参考にしながら、みてみましょう。
慶應義塾大学の「看板学部」といわれる経済学部の初年度の必要な費用を見てみましょう。
- 入学金:20万円
- 在籍基本料:6万円
- 授業料:88万円
- 施設設備費:20万円
- その他費用:8350円
【経済学部初年度合計金額】134万8350円