ケース1:幼稚園から高校まですべて公立+大学は国立
このケースが教育費用・学費という面では親孝行のパターンといえるでしょう。文部科学省の資料をもとに、幼稚園から高校3年までの15年間と国立大学4年間の学習費用の合計でまとめてみます。
国立大学については、4年間の授業料と入学金の合計である242万5200円を前提に計算してみましょう。
- 幼稚園(公立):65万円
- 小学校(公立):193万円
- 中学校(公立):146万円
- 高校(公立):137万円
- 大学(国立):242万円
【ケース1合計】783万円
大学卒業まで約800万円でまかなえることになります。つまり、子供が大学を卒業するまでに必要な費用はざっくり800万円程度ということになります。
もっとも、大学進学先が親元を離れる場合には、そのために必要な賃料などが別途かかるということは念頭に入れておいてもよいでしょう。
つづいて、ケース2についてみていきましょう。
ケース2:幼稚園から高校、大学(文系)まですべて私立
ここでは、幼稚園から大学まですべて私立のケースです。
- 幼稚園(私立):158万円
- 小学校(私立):959万円
- 中学校(私立):422万円
- 高校(私立):290万円
- 大学(私立文系):495万円
【ケース2合計】2325万円
このように、全部公立に通わせると約800万円弱、全部私立に通うと、文理系を問わず2000万円超、医薬歯系ですと、なんと4000万円を超える結果となりました。
先ほども触れましたが、こちらの費用には大学の教材費、また仕送り等の費用は入っていませんので、実際には少し多めの費用を用意しておいた方がよさそうです。
慌てないで!幼児教育や高等教育の無償化が拡充されています!
現在、未就学児や高校生を養育されている方は、既にご存知かと思いますが、昨年の10月より幼児教育の無償化、また本年度から高等教育の無償化が拡充されています。
幼児教育の無償化に関しては、自治体によって給付方法が異なりますが、いずれにせよ、保護者の負担が大幅に減額されています。