もともと負債を活用して規模を大きくする「レバレッジ経営」を進めてきたこともあって、自己資本比率は2018年12月期末の14%から2019年12月期末には2%にまで低下した。
純資産がマイナスの状態となる「債務超過」目前の状況である。現預金も2018年12月期末の67億円から2019年12月期末には25億円まで減少しており、資金繰りの点でも不安が大きい。
この危機的状況を打開するために、ペッパーフードは2019年12月終盤にMSCBを発行すると発表した。
MSワラントとは正式名称を「行使価額修正条項付新株予約権」という。この資金調達手法は株式の希薄化リスクが大きいので、機関投資家などの大口株主からは警戒されることが多い。そのため、業績が堅調だったり、財務が安全だったりする企業はまず行わない手法だ。
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前期フリーキャッシュフローは大きな赤字に
2018年12月期には65億円のプラスだった営業キャッシュフローは、2019年12月期には6億円のマイナスとなった。投資キャッシュフローについては、毎期継続的に建物などの有形固定資産を取得していることで、2018年12月期、2019年12月期ともに60億円のマイナス。これにより、フリー・キャッシュ・フロー(FCF)は69億円のマイナスとなった。