「いきなり!ステーキ」大規模閉店。ライザップとの違いは何か
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「いきなり!ステーキ」運営のペッパーフードは2020年3月13日、新型コロナウイルスの影響で当初の業績見通しを非開示とした。当初は、今期に関しては減収となる計画であったのが、今回の新型コロナウイルスによるいわゆる「コロナショック」によってさらに見通しが立ちにくい状況となったことになる。今回はペッパーフードの業績悪化の原因を探るほか、財務的危機とその打開策についてライザップとの比較を紹介する。
「いきなり!ステーキ」"74店"閉店へ
ペッパーフードは2020年2月14日、2019年12月期決算と2020年12月期の業績計画を発表した。前期の連結売上高が675億円(前の期比6.3%増)、営業損益が7100万円の赤字(前の期は39億円の黒字)、純損益が27億円の赤字(同1億円の赤字)。
当初の今期の見通しは売上高614億円(前期比9.1%減)、営業利益6億円、純利益2300万円とした。前期は損益面の悪化が激しく、今期についても当初は減収計画となっており、見栄えは悪かった。しかし、その後新型コロナウイルスの影響で業績見通しを一旦非開示とした。
もっとも、株式市場の注目をより集めたのは、決算説明会資料で明かされた今期「いきなり!ステーキ」74店の閉店計画だろう。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03