新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で、各企業がテレワークの推進に力を入れています。テレワークは自宅やレンタルオフィスなど好きな場所で仕事ができるのが便利な反面、さまざまな場面で業務に支障が出るケースもあるようです。

GMOインターネットグループが実施した「在宅勤務に関するアンケート」では、業務に支障があった点として「通信環境が未整備・弱い」や「コミュニケーションが難しい」といった回答が多くなっています。たしかに入念に準備をしないと在宅勤務に切り替えた途端に業務に支障が出る場合もあるでしょう。

そこで今回は、実際にテレワークを始めた人たちが何に困ったのかを聞いてみました。

参考:「在宅勤務に関するアンケートを実施~回答数2,800件の従業員(パートナー)の声から在宅勤務の課題を抽出~」(GMOインターネットグループ)

社内ネットワーク環境に接続できない

あるメーカーに勤めるAさんは、「準備不足すぎて自宅での作業が苦痛」と、在宅勤務2日で会社への出勤に戻りました。

「今回はテスト期間みたいなもので、自宅での勤務環境を整える意味もあってチーム内で順番に在宅勤務を経験している。ただ、自分のときには準備が整わずに全くうまくいかなかった」とのこと。

具体的には、「社内ネットワークに接続できなくて会社では閲覧できる資料がまったく見られない。社内データを見る必要がある仕事は全くできず、見積りの一つも作れない。データが含まれない簡単な営業資料を作ることしかできなくて仕事がすぐに尽きた」と苦笑い。