これは、会社が急遽テレワーク推進を進めたために起きた弊害なのだとAさん。「ある日突然、『来週からチームの一部のメンバーをテレワークに』と言われて戸惑った。社内インフラとの調整も不十分で、強制的に最初のテストチームに振り分けられた部内メンバーは大混乱だった」と言います。

「それでもいままで通りに納期はやってくるから、ろくに仕事ができない時間が苦痛すぎた。これ以上自宅でテレワークしようと無駄に頑張っても取引先に迷惑をかけるだけだし、もうやめようと思って出社した」と話します。

準備が十分整ってから臨まないと、ただ自宅にいるだけで仕事が進まないという状況に陥りそうです。

コワーキングスペースが満杯に

一方、会社勤めではない人にとっても困った話があるようです。

フリーランスで働くBさんは、「テレワークをいろんな企業が導入した影響で、普段日中は席に余裕のあるコワーキングスペースが満杯に。いつも通り席が確保できなくなって、仕事が思うように進まない」とぼやきます。

「テレワークを自宅ではなくコワーキングスペースでしている人って、感染予防の観点ではあまり意味がないと思う。知らない人たちと換気が悪い狭いところに1日中一緒にいるのはリスクなのでは?」と疑問に思うのだとか。

業務委託や派遣社員は信用されていない?

また、会社からの指示でコワーキングスペースを利用するよう言われたという人もいます。

IT企業で業務委託として働いているCさんは、「正社員は在宅。だけど、業務委託や派遣社員は会社が指定したコワーキングスペースに詰め込まれる。業務委託や派遣が在宅でサボらず働くことを信じられないらしい」と不満げです。