社内システム部門は残業続き
最後は、金融機関で働くEさんです。Eさんはシステム部門で働いており、今回テレワークの導入にあたって多忙を極めているのだそう。
「ほかの部門の人はテレワーク。自分たちは彼らをテレワークさせるためにインフラ整備で深夜まで残業。毎日毎日、本当に仕事が終わらない」のだそう。
「何百人といる社員のPC一つひとつにテレワークのためのアプリケーションをダウンロードし、セットアップ。自宅でその人にテレワークができそうかどうかを試してもらい、ダメだったらやり直し。1回で成功する人は少なくて、何度も何度も呼び出される。それの繰り返しなので自分たちはテレワークが進まない」とため息をつきます。
テレワークを推進している企業のシステム部門は、自分たちの環境はさておき、とにかく周囲の社員の環境を整えなくてはならず大変な状況だと思います。こうして縁の下で力を尽くす人たちに感謝する気持ちを忘れないでおきたいものですね。
おわりに
新型コロナウイルスの影響でテレワークが進むと、今後日本人の働き方自体が大きく変わる可能性もあるでしょう。今は業務に支障をきたすこともあるかもしれませんが、テレワークが広がれば通勤時間が減ったり、子育てのための時間を柔軟に取れたりなどの利点もあります。
何事も最初は困難なもの、少しずつ改善を図りながら誰もが快適に働ける環境が構築できることを願います。
大塚 ちえ