新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて、多くの小・中学校および高校が3月2日から一斉休校に入っています。卒業を控えた子供が学校生活の最後を突然迎えたり、転校する友達とちゃんとしたお別れもできぬままま今年度が終わってしまいました。

また、いきなり休みに突入した子供達は思うように外出できずストレスを抱えがちに。今回は、親子ともに手探り状態の「長い春休み」で感じた課題について考えていきたいと思います。

転校する友達とは2月28日でお別れ

9月前後に転勤の内示が出ることも増えてきて、夏休み中の転校の話も昔に比べて耳にすることが多くなってきましたが、やはり1年を通して一番多いのは春でしょう。

4月から親の仕事の関係で転校するため、一緒に過ごせるのは3月だけというクラスの友達がいると口にしていた子供もいたでしょう。筆者の子供達も、先生や他のクラスメイトとお別れ会の準備をしようと話し合っていた矢先に一斉休校の措置が取られたため、仲のいい友達と2月28日を最後にさよならすることになりました。

「本当はクラスのお楽しみ会の時にお別れ会もするはずだったのに」と嘆き悲しむ姿をみると、親としてどう声をかければいいのか悩みました。こういった子供たちの心の揺れは全国の学校で起きたはずです。誰もがこうした形で学年の終わりを迎えるとは予想もしていなかったのですから…。