平均的な生活費で老後の必要資金を計算

平均的な生活費がかかるものと仮定して、老後の生活費について計算をしてみましょう。65歳で定年退職をしたあと、平均的な生活費で暮らした場合、

・60~69歳の1年あたり… 約29万円×12カ月=年間348万円
・70歳以上の1年あたり… 約23.5万円×12カ月=年間282万円
・65歳以降、老後生活20年間で(348万円×5年)+(282万円×15年)=5,970万円
・30年間の場合、(348万円×5年)+(282万円×25年)=8,790万円

一方、「ゆとりある老後生活(夫婦で月額36万1,000円の支出)」の場合は、

・20年間で約36万円×12カ月×20年=8,640万円
・30年間の場合、約36万円×12カ月×30年=1億2,960万円

このような金額が必要となることが分かります。同時に、ゆとりある老後の生活20年分は、平均的な老後の生活費30年分に近い金額になるということも分かりました。

年金支給額は加入者ごとに差がありますし、支給額が将来改定される可能性もあります。老後の健康面や介護費、住居費などを想定すると、老後に向けて早めに資金準備に取り掛かり、資金計画を意識していくことが重要となりそうです。