文化の違いか、銀行に対する見方が異なるのか、日本の銀行は長らく手数料を徴求することに抵抗があったようですが、収益力がどんどん低下している昨今、やむにやまれずといったことなのでしょう。

かつては口座を開き放題だった

筆者は30年に以上前に都市銀行に入社しましたが、まだそのころの都銀は牧歌的な営業を行なっていました。

バブル崩壊前の1980年代中盤では、新規口座獲得や預金集め、現在のNISAの前身であるマル優(少額預金の利子所得等非課税制度)口座の獲得など、銀行にとって負債である預金量を増やすことが大命題であった時代です。