4. 課長で多い年代は50歳代前半。金額の山は50歳代後半

同じ調査には、課長級を年齢で12に分けた一覧もあります。人数と金額の山が、少しずれた場所にあります。

人数がもっとも多いのは50〜54歳で47万6390人です。次が45〜49歳の41万5600人、その次が55〜59歳の34万2840人でした。40歳代から50歳代に、人数が集まっています。

金額でもっとも高いのは55〜59歳の54万500円です。50〜54歳と40〜44歳がどちらも53万9900円で続きます。45〜49歳は53万4000円で、いったん下がってから50歳代で上がり直す並びになっています。

60歳を超えると動きが変わります。60〜64歳は45万5800円、65〜69歳は35万9700円、70歳以上は35万8500円です。50歳代後半と比べると、60歳代後半で18万円ほど下がります。

若いほうに目を向けると、30〜34歳で45万5400円、35〜39歳で51万3000円でした。課長級という同じ呼び方の中でも、年代によって金額の高さがはっきり違います。

課長級の年代別の人数と所定内給与額(男女計)2/2

課長級の年代別の人数と所定内給与額(男女計)

出所:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」役職第1表(政府統計の総合窓口e-Stat)をもとにLIMO編集部作成

5. 男性だけで見るとどうなるか

同じ調査は、男女を分けた数字も載せています。課長級の男は148万9910人で、全体の8割ほどを占めます。差し引くと女性は30万7040人です。

男の所定内給与額は54万1400円でした。男女計の52万9200円と比べると、1万2200円高くなります。真ん中も50万3400円で、男女計の49万1400円より1万2000円高い位置にあります。

帯ごとに見ると、動き方が分かります。40万円未満は男女計で24.23%、男だけなら20.84%です。逆に60万円以上は男女計で27.19%、男だけなら29.17%でした。男だけで見ると、下の帯が薄くなり上の帯が厚くなります。

年代でも同じことが起きます。55〜59歳は男女計で54万500円、男だけなら55万6000円です。50〜54歳も、男女計の53万9900円に対して男は55万300円でした。

ただ、帯の並び方そのものは大きく変わりません。男だけで見ても人数がいちばん多いのは45万〜49万9900円の帯で、21万6460人が入っています。

役職に就くかどうかも、就く時期も、ご家庭の事情やそのときの職場の状況で人それぞれです。また、適性や会社の状況、本人の希望もあるでしょう。

いずれにしても「役職に就く」だけでなく、「役職を続けること」が大切です。給与のみ見たところで、続けられるかは適性や希望などが関わってくるもの。まず生活の基盤として給与は大切ですが、自身の適性や希望とも向き合い検討するとよいでしょう。

なお、この調査は毎年公表されるもので、金額は年によって動きます。実際には賃金や手当の決め方は勤め先ごとに違うでしょう。詳しくは自身の会社の金額などをたしかめるとよいでしょう。

6. 編集部よりコメント

宮野 茉莉子
この記事で平均と真ん中を並べているのは、2つが別のことを示す数字だからです。平均は全員の金額を足して割ったもの、真ん中、つまり中央値は低いほうから順に並べてちょうど真ん中にくる金額です。上に大きい金額があると平均だけが引き上げられるため、2つが離れているほど、上のほうに広がりがあることになります。

年代別の一覧は、役職に就いた年数ではなく年齢で分けたものです。同じ50歳代でも、課長級になったばかりの場合と、長く務めている場合が同じ行に入っています。年代の数字は、その幅を含んだうえでの1つの目安になります。いずれにしても一般的な数字にはなりますので、自身の会社について確認しましょう。また給与以外に適性、やりがい、希望、ワークライフバランスなどさまざまな視点でキャリアを考えてみてくださいね。

参考資料

宮野 茉莉子