4. 【1校3万5000円+入学金25万円】3月までに家庭を襲う「戻ってこないお金」の二重苦
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出所:LIMO編集部作成
出願から進学までに発生する「隠れコスト」の正体は、主に以下の2点です。
①積もり積もる「受験料(検定料)」
私立大学の一般選抜を受験する場合、1校(1方式)あたり約3万5000円前後の検定料がかかります。例えば、3校(それぞれ2方式)出願するだけで20万円近くの現金が一瞬で消えていきます。
②併願校の「入学金の捨て金」問題
第一志望(国公立や難関私立)の合格発表前に、押さえとして受験した併願校の「入学金納入期限(約20万〜25万円)」が到来してしまうケースです。第一志望に合格した場合でも、一度納付した入学金は原則として返金されません。
マイナビ調査で「支払いが大変」と多くの高校生が答えた背景には、単なる受験料だけでなく、こうした「第一志望に受かっても返ってこないお金」の存在が大きく影響しています。
5. 共通テスト出願期に知っておくべき「3つの資金防衛策」
出願ラッシュを前に、少しでも負担を抑えるために実践したい3つのポイントを紹介します。
5.1 ①「共通テスト利用入試」を賢く組み込む
一般入試の検定料(約3.5万円)に比べ、共通テストの成績のみで合否判定を行う「共通テスト利用入試」は、検定料が1校1万5000円〜2万円程度と安く設定されている大学が多く存在します。併願校の数を確保しつつ受験料総額を抑える効果的な手段です。
5.2 ②共通テスト特待生・給付型奨学金をチェックする
近年、共通テストで高得点を取得した受験生に対し、4年間の授業料を全額または半額免除する特待生制度(給付型奨学金)を導入する私立大学が増えています。出願前に免除条件や対象学科を確認しておきましょう。
5.3 ③合格発表日と納入期限の「締め切りカレンダー」を作る
「本命校の合格発表日」よりも後に「併願校の入学金納入期限」が設定されている大学を併願校に組み込むことで、無駄な入学金の納付(捨て金)を回避できます。
出願前に締め切り日を一覧表(マトリックス)にして確認することが重要です。
6. まとめにかえて|出願ボタンを押す前に家庭内で資金計画の共有を
共通テストの出願を皮切りに、各大学のWeb出願サイトで手続きを進めるこの時期は、まさに「受験にかかる全費用」を直視するタイミングです。
「お金の理由で志望校を諦める」という後悔をなくすためにも、各校の出願スケジュールと同時に支払い期日をリストアップし、ご家庭でしっかりと話し合っておきましょう。
本記事では家庭の自己資金での備えを中心に解説しましたが、返済不要の給付型の支援策も見逃せません。
2020年度に始まった「高等教育の修学支援新制度」は、住民税非課税世帯やそれに準じる世帯を対象に、授業料等の減免と給付型奨学金を組み合わせて受けられる制度です。世帯収入の基準は本人と扶養家族の人数によって変わり、対象になるかどうかは家庭ごとに異なります。対象世帯の所得基準や大学ごとの手続き期限は年度によって見直されるため、進学先候補が固まった段階で、各大学の学生支援窓口やJASSOの公式サイトで最新の対象条件を確認しておくと安心です。
「うちは対象外だろう」と思い込まず、まずは条件を確認することから始めてみてください。
