2. 硬貨を窓口で紙幣に両替するときの手数料
一方、口座に入金せず、硬貨をその場で紙幣に交換する「両替」は、入金とは別の手数料体系になっています。
2.1 両替は入金より無料枠が狭い
三菱UFJ銀行では1〜10枚(口座保有者)、みずほ銀行では口座保有者が1日1回に限り1〜10枚が無料の範囲で、いずれも入金の無料枠(100枚以下)よりかなり狭くなっています(※ゆうちょ銀行は窓口両替自体を行っていません)。
三井住友銀行に至っては、口座保有者でも1~10枚の時点で220円の手数料がかかります。
2.2 枚数が増えるほど加算額も大きくなりやすい
11~500枚の手数料は、三菱UFJ銀行・三井住友銀行が770円、みずほ銀行が990円で、いずれも入金の同じ枚数帯(550円)より高めです。
1001枚以上になったときの追加加算額も、三菱UFJ銀行・三井住友銀行が500枚ごとに770円、みずほ銀行が990円と、入金時の加算額より大きくなっています。
硬貨を窓口で紙幣に両替するときの手数料の表(2026年9月時点)2/3
LIMO編集部作成
なお、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口では一般的な両替業務を行っていません。大量の硬貨を紙幣にしたい場合は、一度口座へ預け入れ(入金)した上で、紙幣として払い戻す(引き出す)手続きをとることになります。その際にかかる費用は入金時の「硬貨取扱料金」のみとなり、2000枚の場合は2200円となります。
3. 100万円分の500円玉2000枚、実際の手数料を試算
ここまでの手数料表をもとに、500円玉2000枚(額面100万円)を一度に窓口へ持ち込んだ場合の手数料を試算してみます。
100万円分の500円玉2000枚を窓口で手続きした場合の手数料試算のグラフ3/3
LIMO編集部作成
3.1 口座に入金する場合
- 三菱UFJ銀行:2200円
- 三井住友銀行:2200円
- みずほ銀行:2640円
- ゆうちょ銀行:2200円
3.2 紙幣に両替する場合
- 三菱UFJ銀行:3080円
- 三井住友銀行:3080円
- みずほ銀行:3960円
- ゆうちょ銀行:両替不可※口座に預け入れてから紙幣で引き出す場合は、預け入れ時の硬貨取扱料金2200円のみ
つまり、同じ2000枚でも、入金するか両替するかで、金融機関によっては1000円以上の差が生じることになります。
特にゆうちょ銀行は、窓口での両替サービスがないものの、「口座への預け入れ+紙幣での引き出し」という手順をとることで、預け入れ時の硬貨取扱料金(2200円)のみで実質的に紙幣化できるため、大量の硬貨を紙幣にしたい場合の選択肢に入れやすいといえそうです。
この試算はあくまで各行が公表している手数料表にもとづくものであり、実際の取扱いや手数料は窓口・時期によって異なる場合があるため、利用前に金融機関へ確認することをおすすめします。
4. まとめ
硬貨を銀行に持ち込む際は、口座に入金するのか、紙幣に両替するのかで手数料の体系が異なります。
100万円分の500円玉2000枚では、入金なら2200円~2640円、両替なら2200円~3960円という試算になり、金融機関や利用目的によって差が生まれます。
大量の硬貨をお持ちの場合は、目的に合わせて金融機関ごとの手数料を比較したうえで、持ち込み方法を検討したいところです。
参考資料
- 三菱UFJ銀行「その他手数料」
- 三菱UFJ銀行「ATMで硬貨を伴う入金・引き出し・振込をしたい」
- 三井住友銀行「硬貨をATMや窓口で入金するときに、手数料は必要ですか」
- 三井住友銀行「両替」
- みずほ銀行「大量硬貨取扱手数料の新設について」
- みずほ銀行「窓口両替および両替機にかかる手数料改定について」
- ゆうちょ銀行「硬貨取扱料金改定のお知らせ」
- ゆうちょ銀行「金種指定料金の考え方を具体例で教えてください」
和田 直子