3. 満期まで待たずに換金することもできる
償還日まで動かせないわけではありません。
3.1 令和9年10月15日以降なら換金できる
財務省によると、個人向け国債は発行後1年経過すればいつでも国の買取による中途換金が可能です。9月募集分は令和8年10月15日発行ですので、令和9年10月15日以降が対象になります。
購入金額の一部だけを換金することもできます。
3.2 差し引かれるのは直前2回分の利子相当額
中途換金するときは、直前2回分の各利子の税引前相当額に0.79685を乗じた額が差し引かれます。0.79685を掛けているのは、利子の受取時に20.315%分の税金が差し引かれているためです。
利子を2回分返す形になりますので、初回の利子を受け取る前後の時期に換金すると、受け取った分がほぼ戻ることになります。
4. 償還金額は額面100円につき100円
満期のときにいくら返ってくるのかも決まっています。
4.1 値動きで元本が減ることはない
償還金額は額面金額100円につき100円です。中途換金のときも同じ金額で買い取られます。
市場価格で売る仕組みではないため、金利が上がっても元本が目減りすることはありません。
4.2 1万円から1万円単位
購入単価は最低1万円から1万円単位で、額面金額100円につき100円です。
100万円分を買えば、満期には100万円が戻り、それまでに利子を受け取るという形になります。
4.3 受け取る利子は税引後の年率で見る
財務省は税引後の利率も示しています。9月募集分は変動10年が1.5538575%、固定5年が1.7849440%、固定3年が1.5618260%です。
表に出ている年1.95%や年2.24%は税引前の数字で、実際に手元に入るのはここから20.315%が差し引かれた額になります。100万円で1年分なら、固定5年で1万7849円という水準です。
5. 確かめておきたい3つのこと
申し込む前に手元で確認できることをまとめます。
5.1 満期の年をカレンダーで確かめる
変動10年なら令和18年、固定5年なら令和13年、固定3年なら令和11年の10月15日が満期です。その時期に大きな支出の予定がないかを見ておくと、タイプを選びやすくなります。
5.2 最初の利子が入るのは半年後
初回の利子は令和9年4月15日です。申し込んだ直後に利子が入るわけではありませんので、当面の生活費とは分けて考える必要があります。
5.3 1年以内に必要になるお金は入れない
中途換金ができるのは発行から1年経過後です。9月募集分なら令和9年10月15日以降になりますので、それまでに使う予定のあるお金は避けたほうが確実です。
申し込みや残高の確認は、購入した金融機関の窓口で相談できます。
6. 満期は3タイプとも10月15日
個人向け国債の9月募集分は今月30日まで申し込めます。発行日は令和8年10月15日で、償還日は変動10年が令和18年10月15日、固定5年が令和13年10月15日、固定3年が令和11年10月15日です。
利子の支払日は毎年4月15日と10月15日の年2回で、初回は令和9年4月15日になります。中途換金ができるのは発行から1年経過後の令和9年10月15日以降です。
今月の利率は変動10年が年1.95%、固定5年が年2.24%、固定3年が年1.96%です。利率とあわせて、満期の年を先に確かめておきましょう。
参考資料
和田 直子