1. 厚生年金に40年以上入っていた方は38.7%
まず、厚生年金の加入期間がどう分かれているのかを見ていきましょう。
1.1 4割近くが40年以上
厚生労働省の厚生年金保険・国民年金事業年報によると、令和6年度末現在の老齢年金受給権者は1608万5696人でした。被保険者期間別に見ると、40年未満までの累積構成比が61.3%です。
裏返すと、40年以上の方が38.7%を占めます。4割近くが40年以上にわたって厚生年金に加入していたことになります。
1.2 最も人数が多いのは41年から42年
階級ごとの人数で見ると、最も多いのは41年から42年で92万5207人でした。次に多いのが44年から45年の82万8597人です。
大学を出て60歳まで働くと38年前後、22歳から65歳まで働くと43年前後になります。人数が多い階級はこの範囲に集まっています。
1.3 15年未満の方も4.8%いる
一方で、加入期間が短い方もいます。15年未満の方は4.8%、20年未満までで8.9%です。
なお加入期間が25年に届かない方は、通算老齢年金の受給権者として別に集計されています。こちらは1451万4498人で、10年未満までの累積が68.2%です。
2. 厚生年金の平均年金月額を年代別の一覧表で確認する
ここからは、いま何歳かという切り口で平均額をひもといていきます。
2.1 60歳代から90歳以上までの平均年金月額
厚生労働省が毎年公表する年報には、年齢別の老齢年金受給権者平均年金月額も示されています。令和6年度末現在の数値を年代ごとにまとめると、次のとおりです。
- 60歳から64歳:8万2267円
- 65歳から69歳:15万1753円
- 70歳から74歳:14万7730円
- 75歳から79歳:15万1377円
- 80歳から84歳:15万7689円
- 85歳から89歳:16万5486円
- 90歳以上:16万4027円
全体の合計は15万289円でした。60歳代前半が低いのは、特別支給の老齢厚生年金や繰上げ受給の方が含まれるためです。
2.2 男女で差がある
男女別に見ると、合計で男子16万9967円、女子11万1413円でした。年代を追うと、男子は85歳から89歳で19万7343円、90歳以上で21万489円と高くなります。
女子は各年代でおおむね11万円台にとどまっています。現役時代の報酬と加入期間が年金額に反映されるためです。
年金からの天引きで介護保険料や後期高齢者医療の保険料を差し引く仕組みを実務で扱っていました。振込額を見るときは、控除されている分もあわせて確かめておきたいところです。
