海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で地域猫の保護活動をしているアカウント「@licferalfeeders」の投稿。

屋内に保護されたばかりの高齢の地域猫「フラッフィー・レディ」について、健康診断で分かったことをまとめて報告する内容です。

執筆時点で1万3000回再生、約1732件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、保護猫を迎える際に知っておきたい、猫の飼育費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
地域で暮らしてきた高齢猫「フラッフィー・レディ」が、ついに屋内へと迎え入れられました。便検査・鎮静下での身体検査・血液検査を経て見えてきたのは、食糞の兆候や低体重、加齢による認知機能低下のサインでした。幸い深刻な病気は見つからず、投稿主は胸をなでおろしたといいます。今後は体重増加とゆっくりとした社会化を目指し、フラッフィー・レディが自由に室内を歩き回れるようになる日を目指してケアが続けられています。

1. 【地域猫として暮らしていたフラッフィー・レディ】屋内に保護されたばかりの頃の様子

保護された当時の様子1/6

保護された当時の様子

出所:@licferalfeeders

「フラッフィー・レディ」は、投稿主のアカウント「@licferalfeeders」が見守ってきた地域猫の一匹です。長年屋外で暮らしてきた高齢の彼女でしたが、このたびついに室内へと迎え入れられることになりました。今回の投稿では、屋内に迎えられたフラッフィー・レディに行われた各種検査の結果が、まとめて報告されています。

2. 【健康診断を終えたフラッフィー・レディ】分かったことと現在の様子

検査を終えた頃の様子2/6

検査を終えた頃の様子

出所:@licferalfeeders

まず便検査では、便を口にしてしまう「食糞」の兆候が確認されました。食糞は栄養不足や糖尿病などの病気、あるいは認知機能の問題が原因となることがあるといいます。

続いて鎮静下で行われた身体検査では、フラッフィー・レディが小柄な猫としてもかなり低体重であることが判明。筋肉量も少なく、歯には歯石も見られましたが、今のところ抜歯などの歯科処置が必要なほどではないとのことです。

甲状腺検査を含む血液検査では、特に気になる所見はなく、内臓の状態も良好であることが確認されました。

一方で、認知機能の低下を示すいくつかのサインも見られたそうです。これは、フラッフィー・レディに餌を与えてきた人物の一人が「最近動きがゆっくりになってきた」と話していたこととも一致しており、高齢の猫にはよくみられる変化だといいます。

投稿主は、深刻な病気が見つからなかったことに安堵したとコメント。フラッフィー・レディは高齢の猫であり、これからは保護された環境の中で日々のケアを受けることが必要だとしています。屋内に迎えられてからは見た目にも健康的になり、本猫自身もほっとした様子を見せているそうです。医療面でのサポートを行った@bbawcrescueclinicにも感謝が伝えられました。

落ち着いた様子を見せるフラッフィー・レディ3/6

落ち着いた様子を見せるフラッフィー・レディ

出所:@licferalfeeders

投稿主は、フラッフィー・レディが自由に室内を歩き回り、好きな場所でくつろげるようになる日を楽しみにしているとし、今後は体重増加とゆっくりとした社会化を目指してサポートを続けていくとしています。

コメント欄では

  • 「フラッフィー・レディが元気になってきていて感動です。彼女のためにとても嬉しいです」
  • 「とても美しい子。フラッフィー・レディ、これからの幸せな生活へようこそ」

など、彼女の回復を喜ぶ声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のネコちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回ご紹介したフラッフィー・レディのケースからは、高齢の地域猫を保護する際に直面しやすい課題がよく伝わってきます。長年屋外で暮らしてきた猫は、栄養状態や口腔内の状態、内臓機能まで幅広くチェックする必要があり、飼い主やレスキュー団体にとっても手間と時間がかかるものです。今回は食糞や低体重、加齢による認知機能の変化が見つかったものの、深刻な病気は確認されなかったとのことで、投稿主の安堵が伝わってくる内容でした。もし身近に地域猫や野良猫を見かけて保護を考える場合は、まず動物病院で健康チェックを受けさせることが何より大切です。特に高齢の個体では、見た目だけでは分かりにくい体調の変化が隠れていることも少なくありません。今回の投稿からは、時間をかけて少しずつ信頼関係を築きながら、その子のペースに合わせてケアを続けていく姿勢の大切さを改めて感じさせられました。フラッフィー・レディが自由に室内で過ごせる日が来ることを、私たちも願っています。

4. 保護猫を迎える前に。猫の飼育費用は月平均どのくらい?

過酷な状況から救われた動物たちの姿は、これから猫を迎えたいと考えるきっかけにもなります。ただし、迎えた後には毎月の飼育費がかかることも忘れてはいけません。

猫1匹あたりの月間支出額は「2021年の9138円」から「2025年には1万1865円」まで増加し、5年間で約29.8%上昇しています。

中でもフード関連の支出は全体の約55%を占め、主食とおやつを合わせた費用も年々値上がりしています。

私はアナリストとして、数字は「合計」より「中身の分解」で見ると発見が多いと考えてきました。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、猫1匹あたりの月間支出は1万1865円。2021年の9138円から5年で約29.8%、金額にして2727円増えています。

(中略)

一方で、猫を飼いたい理由の1位は「癒し・安らぎが欲しい」で50.5%。それでも飼えない理由の1位は「集合住宅で禁止」の31.3%、次いで「お金がかかる」の26.1%でした。つまり、立ちはだかる壁は費用だけでなく、住環境も大きいのです。迎えるか迷っているなら、月1万2000円という数字を出発点に、住まいの条件や、長く続けられる家計かどうかまで含めて眺めておくと、後悔のない判断ができるのではないでしょうか。

猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%
猫の飼育費用は4年連続で増加傾向、月1万1865円に。「飼えない理由」1位は集合住宅の禁止31.3%

無理なく長く一緒に暮らすためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動

            倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は「@hopeforpaws」さんがInstagramに投稿した「動けなくなったドーベルマンが医療ケアを受け元気を取り戻すまで」をご紹介します。

5.2 令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%

            令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%    

2025年の希望入手方法は、無償譲渡が猫76.9%・犬53.6%。有償入手した場合の平均価格は犬21万6000円、猫17万5000円でした。

5.3 獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」

            獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」    

【獣医師・動物看護師の平均年収】獣医師は680万円、動物看護師は351万円。過半数が給料に不満を抱く現場ですが、「愛玩動物看護師」の国家資格化に伴い、専門性の向上と今後の待遇改善に注目が集まります。

参考資料