2. 著者の一言

小泉 柚乃

犬も年齢を重ねると、筋力や体力が低下したり、睡眠時間が長くなったりするなど、生活にさまざまな変化が現れます。足腰が弱くなった場合は、床に滑り止めのマットを敷く、段差を減らすなど、その子の状態に合わせて過ごしやすい環境を整えてあげましょう。

一方、飼い主の病気や事故、入院などによって、突然愛犬のお世話ができなくなる可能性は誰にでも起こり得ます。万が一に備え、家族や知人と相談して一時的な預け先を決めておくほか、かかりつけの動物病院や持病、服用している薬、食事、生活習慣などをまとめておくと、急な事態にも対応しやすくなります。どうしても飼い続けることができなくなった場合は、身近な人だけで解決しようとせず、自治体の動物愛護担当窓口や信頼できる保護団体などへ早めに相談し、新たな飼育先を探すことも大切です。

今回のゾロも飼い主の突然の事故によって行き場を失いましたが、多くの人に支えられ、新たな居場所へ迎えられました。これから安心できる環境でゆっくりと余生を過ごしてほしいです。

3. お迎えを考える前に。犬・猫のおやつ代は月平均いくら?

命を救われた動物たちの様子を見て、いつか自分も犬や猫を迎えたいと感じる方もいるはずです。日々の飼育費の中で意外と見落としがちなのが「おやつ代」です。

猫のおやつ代は「月平均1957円」、犬は「1972円」とほぼ同額ですが、1頭飼育か複数頭飼育かによっても差が生まれます。

私はアナリストとして企業のコスト構造を分解して見てきましたが、家計の費用にも同じ「構造の目」が使えます。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、おやつ代の月平均は犬が1972円、猫が1957円とほぼ同額。年間にすると、およそ2万3500円ほどになります。

(中略)

ですから、多頭飼育を考えるときは、総額だけでなく「1頭あたりいくらか」で見ておくと、負担の実感がつかみやすくなります。あわせて、環境省のガイドラインが示すとおり、おやつも開封後の保存期限(ドライフードで約1カ月など)を守れば、傷ませて捨てる無駄を減らせます。数字の構造を知っておくことが、じつはいちばん手堅い節約につながるのではないでしょうか。

犬猫のおやつ代は月1972円・1957円でほぼ同額。犬の多頭飼育では2000円台に、正しい保存期限も解説
犬猫のおやつ代は月1972円・1957円でほぼ同額。犬の多頭飼育では2000円台に、正しい保存期限も解説

年間ではおやつ代だけで2万3500円~2万3700円程度になるというデータもあります。日々の暮らしにかかる費用を具体的にイメージするためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

小泉 柚乃