3. 遺族年金生活者支援給付金、2026年度4月分より適用「給付月額5620円」に増額改定!
2026年度4月分から年金生活者支援給付金の給付額は、前年の物価変動率にもとづき、+3.2%の増額となりました。
3.1 【2026年度】年金生活者支援給付金の給付額
- 老齢年金生活者支援給付金(基準額):月額5620円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金:月額5620円
老齢年金生活者支援給付金のみ、上記の基準額をもとに「保険料納付済期間や免除期間」に応じて、実際の支給額が計算されます。
4. 平均給付額5000円台「受給者全体の大半」を占める世代とは?
厚生労働省の「令和6年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、遺族年金生活者支援給付金の受給件数は全国で7万7707件となっています(令和7年3月時点)。
<年代区分>
- 20歳未満:5687件
- 20〜29歳:529件
- 30〜39歳:7881件
- 40〜49歳:3万4072件
- 50〜59歳:2万7828件
- 60歳以上:1710件
受給者は40〜49歳および50〜59歳の中高年層に多く、全体の大半を占めています。これは、遺族基礎年金を受給する配偶者の年齢層が子の養育期間と重なりやすいことが背景にあると考えられます。一方で、20歳未満は子自身が受給者となるケースであり、60歳以上の件数は比較的少ない傾向にあります。
いずれの世代においても、遺族年金に上乗せして支給される本給付金は、遺族の生活を支える一助として家計面で大きな意味を持つ制度といえるでしょう。
5. まとめにかえて
今回は、遺族年金生活者支援給付金の仕組みや2026年度の改定内容について解説しました。年金生活者支援給付金は、要件を満たす基礎年金受給者に対して年金に上乗せして支給される制度であり、2026年度の遺族年金生活者支援給付金は月額5620円に増額されています。
国の支援制度は、自ら申請をしなければ受け取れないものが少なくありません。いざという時にご自身やご家族の生活を守るためにも、日頃から公的な制度に関心を持ち、利用できるものはしっかり活用していく姿勢が大切です。
遺族の生活を支える大切な給付金ですが、受け取るためには手続きが必要です。新たに対象となる方には、日本年金機構からハガキ型の「年金生活者支援給付金請求書」が届きます。太枠内に記入してポストに投函するだけの簡単な手続きですので、ご自宅に届いた際は速やかに返送しましょう。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和6年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額をお知らせする「年金額改定通知書」、「年金振込通知書」の発送を行います」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 日本年金機構「個人の方の電子申請(年金生活者支援給付金請求書)」
村岸 理美
