4. ボーナス増でも「お小遣い減」?物価高が直撃する現役世代のリアル

年金だけで生活費をカバーするのが難しい中、現役世代の家計はどうなっているのでしょうか。

ソニー損害保険株式会社が2026年6月30日に公表した「2026年夏のボーナス&お小遣い事情調査」によると、夏のボーナス水準は5年連続で上昇(2026年は平均88万1915円)しているものの、実に84.5%の人が「お小遣いは増えていない」と回答しています。

同調査によると、お小遣いの平均額は前年の2万8969円から2万8517円へと減少に転じました。

ボーナスが増加傾向にあるにもかかわらず、個人が自由に使えるお金が減っている背景には、長引く物価高や生活コストの上昇がダイレクトに影響している状況がうかがえます。

4.1 お小遣い減額の最大要因は「生活費の支出増」

同調査で「お小遣いが減った要因」を聞いたところ、最も多かった回答は以下の通りです。

お小遣いが減った要因(上位)

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出所:ソニー損害保険株式会社【ソニー損保 2026年夏のボーナス&お小遣い事情を調査】夏のボーナス水準は5年連続で上昇するも、約84%がお小遣い増加せず、お小遣い平均は前年比マイナスに値上げ実感ランキング第1位は「ガソリン」

 

  • 1位:物価高などによる生活費の支出増(52.5%)
  • 2位:本業の収入減少(31.1%)
  • 3位:投資等の副収入の減少(11.5%)

また、「値上げを最も実感している項目」としては、1位の「ガソリン(53.5%)」に次いで、「日用品(47.0%)」「卵(44.0%)」「お菓子・スイーツ(43.0%)」「お米(41.5%)」といった、日々の生活に欠かせない品目が上位に並んでいます。

これらの結果から、賃上げやボーナス増といった前向きなニュースがある一方で、終わりの見えない物価高が生活費を押し上げ、現役世代の家計を強く圧迫している実態が見えてきます。

現役世代でさえ生活コストの上昇に苦心している現状を踏まえると、収入を増やす手段が限られているシニア世代にとって、インフレ下での生活はさらに厳しいものになると言えるでしょう。

5. 【まとめ】終わりの見えない物価高。まずは「年金見込額」の確認から

連日の物価高報道や夏のボーナス事情からも分かる通り、現役世代・シニア世代を問わず、生活コストの上昇による家計への影響は深刻さを増しています。

データが示す通り、厚生年金で月20万円以上を受け取れる人は全体の2割弱にとどまっており、公的年金だけでゆとりある老後生活を送るのは難しいのが現実です。

しかし、大切なのはインフレや老後資金に対する「不安」な状態をそのまま放置しないことです。

まずは、日本年金機構の「ねんきんネット」や、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」を活用して、ご自身が将来受け取れる年金の見込み額を確認してみることから始めてみませんか。

年金見込額という「未来の収入」と、現在の「生活費(支出)」を可視化することが、漠然とした不安を和らげ、家計の見直しや無理のない範囲での資産形成を進めていくための大切な第一歩となるはずです。

参考資料