2. 【60歳代・二人以上世帯】平均2683万円、中央値1400万円

同じ調査では、60歳代二人以上世帯の金融資産保有額は平均2683万円、中央値は1400万円でした。

  • 金融資産非保有:12.8%
  • 1000万円~1500万円未満:8.9%
  • 2000万円~3000万円未満:12.4%
  • 3000万円以上:27.2%

2人以上世帯・金融資産保有額2/4

2人以上世帯・金融資産保有額

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」をもとにLIMO編集部作成

単身世帯ほどではないものの、平均と中央値には1000万円以上の差があり、ここでも資産の偏りがうかがえます。

3000万円以上を持つ世帯が27.2%にのぼる一方、貯蓄ゼロの世帯も1割を超えており、二人以上世帯でも二極化が進んでいるといえるでしょう。

3. 貯蓄の二極化を踏まえた老後における家計の考え方

中央値の1400万円は、二人以上世帯の老後を支える原資として十分とはいいきれません。

仮にこれを取り崩しのみで使う場合、たとえば毎月5万円ずつ年金を補うと、20年強で底をつく計算です。さらに、住居の修繕費や医療・介護といった想定外の出費が重なれば、減り方はさらに早まります。

こうした現実を踏まえると、退職金や年金収入とあわせて家計全体を見渡し、「使う・残す・備える」のバランスを早めに設計しておくことが欠かせません。

だからこそ、まずは年金や退職金を含めた「毎月いくら入り、いくら使うのか」を一度棚卸しし、不足額を具体的な数字で把握することが第一歩です。そのうえで、生活費の一部を運用に回して取り崩しのペースを緩める、あるいは就労収入を一定期間維持するなど、原資を長持ちさせる仕組みを早めに組み込んでおきましょう。