4. 「明朗会計で良かった」「WBC終了後も楽しんでいる」の声

WBCが開催されていた当時を振り返ると、Netflixにも賛否両論の声が上がっていました。

国民的行事を無料で視聴できないことやキャンペーン適用時期、適用されるプランや決済方法の制約など、細かい指摘は多くありましたが、今回のDAZNの問題と比べると、誤解による金銭的なダメージは少なく、公式が謝罪や対応を迫られるものはありませんでした。

WBC終了後には、大会期間中に1日の新規登録者が過去最大になったことや国内ユーザー数が約1.3倍に増加したというデータも明らかになっており、決算説明会でテッド・サランドスCEOも「WBCは大成功だった」とコメントしています。

SNSでもDAZNの問題と絡めて、

  • 「今思えばNetflixは明朗会計で良かった」
  • 「なんだかんだWBC終了後も楽しんでいる」

といった投稿が見受けられ、結果的に「Netflixの再評価」につながっています。

NetflixとDAZNの状況にはサービスの構造や運営団体との取り決めなどで明確な差があったわけですが、もちろん今回の炎上が「避けようがないものだった」と擁護するつもりはありません。

そもそもDAZNの年間プラン縛りは従来から評判が悪く、DAZN BASEBALLなど他のプランのユーザーからも「誤解して契約した」という声は以前からありました。今回の炎上は顧客の声を軽視してきたツケが最悪のタイミングで回ってきてしまったといえます。

新規ユーザー獲得につなげるつもりが、想定外の企業イメージダウンを招いてしまったDAZN。今後の信頼回復に向けて、さらなる抜本的な見直しができるのか。W杯の終了後も、DAZNの真価と存在意義が問われる厳しい局面は続きそうです。

参考資料

大蔵 大輔