2. 月額4200円は高すぎる?スポーツ配信主体だからこその難しさ
今回のDAZN炎上の大きな原因となっているのは「料金プランの分かりにくさ」でした。
年間契約縛りのプランが混在しており、かつ料金表記は「月額支払」となっていたため、誤認するユーザーが相次ぎ、批判が殺到することになりました。
NetflixとDAZNの料金プランは以下の通りです。WBC&W杯開催中に実施した割引キャンペーンの価格も併記しています。
2.1 Netflixの料金プラン
- 広告付きスタンダード:月額890円/月間プラン→498円(ワールドベースボールクラシック応援キャンペーン適用時。現在は終了)
- スタンダード:月額1590円/月間プラン→795円(ワールドベースボールクラシック応援キャンペーン適用時。現在は終了)
- プレミアム:月額2290円/月間プラン→1145円
2.2 DAZNの料金プラン
- DAZN STANDARD:月額4200円/月間もしくは年間プラン→1980円(FIFAワールドカップ2026応援放題!キャンペーン適用時)
- DAZN SOCCER:月額2600円/年間プラン(月々支払い)→980円(4月21日開始のキャンペーン適用時)※現在は新規受付を停止中
- DAZN BASEBALL:月額2300円から/年間プラン(月々支払い)
- DAZN GLOBAL:月額980円/月間プラン
比較すると、Netflixの方が全体的に価格が抑えられており、体系もシンプルであることが分かります。プランの差は最高画質や広告の有無、同時視聴デバイス数で、視聴できるコンテンツは同じで、追加の課金要素がないのもユーザーフレンドリーといえます。
ただ、DAZNの価格にも根拠はあります。DAZNはスポーツ配信が主体であり、コンテンツを確保するためには、高騰する放映権料を運営団体に支払う必要があります。加えて、ライブ配信には完成したコンテンツを配信する以上にサーバー維持費や制作費がかかります。
そのため、ユーザーの契約料金も比例して高くなりますし、プランによって視聴できるコンテンツの差も生まれてしまいます。
また、目当てのスポーツのシーズンが終了すると、解約するユーザーも多いため、ユーザーのつなぎとめもNetflixより難しく、年間プランなどが必要になってきます。
一見、スポーツ配信主体のDAZNの方がスポーツの国際大会をフックにした新規会員獲得に優位があるように思えますが、逆にその構造が一般ユーザーの感覚との乖離を生んでしまいました。
逆に一時的な飛び道具的にWBCを使えたNetflixの方がスポーツ配信ならではの難しさに縛られず、うまく立ち回ることができたというわけです。

