2. 【男女の賃金格差】月額13.9万円の差と将来の年金への影響をみる
将来の厚生年金額を決定する「報酬比例部分」に直結するのが、現役時代の賃金水準です。厚生労働省が発表した最新の「令和7年(2025年)賃金構造基本統計調査」のデータから、年齢階級別の賃金カーブを見てみましょう。
男女別に賃金カーブをみると、その上昇幅とピークの金額には依然として大きな開きが存在します。具体的には、男女のピーク時の賃金には月額13万9900円もの差があり、この現役時代の格差が将来受け取る厚生年金額の大きな開きへと直結しています。
2.1 男性の賃金ピーク
- 55〜59歳で「445.6千円」
- 20〜24歳の賃金を100とすると181.4まで大きく上昇し、その後下降します。
2.2 女性の賃金ピーク
- 45〜49歳及び55〜59歳で「305.7千円」
- 20〜24歳の賃金を100とした指数は127.6に留まり、男性に比べて賃金の上昇が緩やかとなっています。
この格差の背景には、ライフイベントに伴うキャリアの中断や、管理職比率の違いなどが影響していると考えられます。将来的に誰もが安定した年金受給を目指すには、単なる就業継続だけでなく、男女の賃金格差そのものを是正し、女性の賃金カーブを底上げしていく社会的な仕組みづくりが不可欠です。
