3. 実際の受給状況は?今のシニア世代が受け取っている年金月額のリアル
前章では「平均年収1,000万円・勤続38年」という高収入世帯のモデルケースから、将来の年金月額(約24.1万円)を導き出しました。
では、現在すでに年金生活を送っている先輩世代の受給状況はどうなっているのでしょうか。
厚生労働省年金局がまとめた「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」のデータによると、国民年金の額も含めた厚生年金受給者の年金月額の分布は以下のように報告されています。
- 10万円未満の割合:19.0%
- 10万円以上の割合:81.0%
- 15万円以上の割合:49.8%
- 20万円以上の割合:18.8%
- 20万円未満の割合:81.2%
- 30万円以上の割合:0.12%
この統計によると、国民年金と厚生年金の双方を支給されている人のうち、月額20万円以上の年金を受け取っているのは全体の2割弱(約18.8%)にとどまります。
今回の試算結果である合計月額「約24.1万円」という水準は非常に高く、受給者全体の分布データを見ても、月額24万円未満の受給者が全体の約96.3%を占めているのが現状です。
平均年収1,000万円という現役時代の高い収入があって初めて、上位数パーセントのゆとりある年金水準に到達できることがわかります。
ただし、ここで示されている金額はすべて「額面」の数値です。現役時代の給料と同様に、実際の手取り額はここから税金などが差し引かれる点を見落としてはいけません。
著者
LIMO編集部銀行出身者チームは株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、メガバンクや地方銀行などの大手金融機関にて、資産運用相談や融資業務の経験を積んだ「元銀行員」の編集者が中心となり構成されている、金融専門のライティングチームです。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍しています。
LIMO編集部銀行出身者チームには株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)出身の石津大希など、資産運用アドバイザーとしての実務経験を有する編集者が在籍しており、各編集者がファイナンシャル・プランナー(FP)として、シニア層から富裕層まで幅広い層の相談に対応してきた点が強みです。
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