8. まとめにかえて|医療費の変化を踏まえた老後資金計画

後期高齢者医療制度の窓口負担割合は所得や世帯構成で決まりますが、制度を取り巻く環境は絶えず変化しています。

2026年4月から始まった「子ども・子育て支援金」による負担増や、70歳以上の窓口負担を原則3割へ近づける議論など、将来的な自己負担増の可能性には注意が必要です。

筆者自身、親を看取るなかで、医療費が夫婦のどちらか一方に偏って発生する現実や、差額ベッド代、通院交通費、その後の介護費といった「保険外の支出」が雪だるま式に増えていく状況を目の当たりにしてきました。

単なる「窓口負担」だけを見ていては、老後のリアルな家計は見えてきません。

少子高齢化が進むいま、制度の仕組みを正しく知ることは最大の自衛になります。

公的保険のセーフティーネットを頭に入れつつ、見えにくい周辺支出や将来の負担増も視野に入れた、現実的な資金計画を立てていきましょう。

参考資料