5.2 短時間労働者の社会保険加入条件はどう変わる?

短時間労働者の社会保険加入条件はどう変わる?6/6

年金制度改正 社会保険加入対象の拡大

出所:厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」

2025年7月時点において、パートタイマーなどの短時間労働者が社会保険に加入するためには、以下の5つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. 週の所定労働時間が20時間以上
  2. 2カ月を超える雇用の見込みがある
  3. 学生ではない
  4. 所定内賃金が月額8万8000円以上(賃金要件)
  5. 従業員数51人以上の企業で働いている(企業規模要件)

今回の改正によって、このうち「賃金要件」と「企業規模要件」の2つが廃止されることになります。

いわゆる「106万円の壁」は、全国の最低賃金の動向などを考慮しつつ、3年以内に撤廃される予定です。

また、社会保険が適用される企業の規模については、10年という期間をかけて段階的に拡大されていく見込みです。

6. 年金制度の動向を理解し、自身の老後設計に活かす

この記事では、2026年度の最新の年金額や、「年収106万円の壁」の見直しに関する法改正について見てきました。

2026年度の年金額は4年連続で増額されましたが、国民年金だけでは満額でも月額約7万円です。

厚生年金受給者であっても、月15万円以上を受け取っている人は半数に満たないのが実情です。

さらに、2025年に成立した年金制度改正法により「106万円の壁」の見直しが進められ、短時間で働く人の社会保険加入対象が拡大される方向です。

このような制度の変更は、将来受け取る年金額に影響を与える可能性があります。

年金問題を「まだ先のこと」と捉えるのではなく、ご自身の働き方や加入状況を確かめながら、早いうちから老後資金について考えておくことが大切ではないでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

奥田 朝