5. 国の制度と私的年金の「二刀流」で強固な老後設計を
6月は、新年度の税金や保険料、そして年金受給額など、ご自身の「本当の手取り額」を正確に把握する重要な時期です。
今回データで確認したように、「厚生年金を月に15万円以上もらえるのは、長年会社員として勤め上げた男性が中心である」という厳しい現実があります。
物価上昇のスピードが年金の引き上げ率を上回る「マクロ経済スライド」が発動している現代において、国の制度だけに老後を依存するのはリスクがあると言わざるを得ません。
だからこそ、現役時代から時間を味方につけ、インデックスファンドの積立で資産の土台(コア)を作りつつ、高配当株で日々の生活費を底上げするキャッシュフロー(サテライト)を生み出すといった、自発的な防衛策が不可欠です。
「投資は怖いし、面倒だから」とニュースを素通りするのではなく、まずは『年金額改定通知書』や『ねんきん定期便』を開封してみてください。
ご自身の将来の受給見込み額を把握し、足りない金額を逆算することこそが、どんなインフレ相場でも動じない「負けない資産形成」への第一歩となります。今できる具体的な一歩を踏み出してみましょう。
参考資料
柴田 充輝
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1000記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)