4. NISA口座などで将来の不足分をカバー。公的保障に上乗せして作る「自分専用の年金」

公的年金は、老後を支える頼れる柱の一つです。とはいえ、それだけで十分とは限りません。だからこそ、自分でもう一本の柱を作る発想が大切になります。

4.1 長期・分散で着実にコア資産を育てる。初心者にも始めやすい「インデックスファンドの積立」

インデックスファンドとは、「日経平均株価」や「S&P500」といった指数の動きに連動することを目指す投資信託です。対象とする指数が上がれば基準価額も上がりやすく、指数が下がれば基準価額も下がりやすい仕組みです。

個別の会社の株を自分で選ぶ必要がなく、市場全体に分散して投資できるため、初心者でも始めやすいのが特徴です。また、手数料(コスト)が低いものが多く、長期間の積立に向いています。

毎月1万円からでも始められ、新NISAの「つみたて投資枠」を使えば、運用で得た利益が非課税になるメリットもあります。「毎月一定額を自動的に積み立てる」仕組みを作れば、投資のタイミングに悩みにくく、長期で続けやすいのが魅力です。

4.2 毎月の生活費を補うキャッシュフローの源泉。継続的なインカムゲインを狙う「高配当株投資」

高配当株投資とは、配当利回りが比較的高く、継続的な配当実績のある企業に投資する方法です。たとえば100万円分の株を持っていて配当利回りが4%なら、税引き前で年間4万円の配当金が入る計算になります。ただし、配当は企業業績や財務状況によって減額・停止される可能性があります。

これは、自分のお金に「働いてもらう」感覚に近い方法です。配当金を定期的な収入源の一つとして活用できれば、「自分専用の年金」に近い役割を持たせることもできます。ただし、公的年金のように支給が保証されるものではありません。

さらに「NISA口座」を使えば、この配当金にかかる約20%の税金が非課税になります。同じ配当を受け取るなら、NISAを活用したほうが手取りが増えるため、有効活用しましょう。

年金以外の柱があれば、物価上昇で公的年金の実質的な購買力が下がった場合でも、配当収入や積立資産で補いやすくなります。どれか一つに頼り切らず、複数の収入源や資産を持つことが、老後の家計を安定させる考え方です。

大切なのは、早く始めて長く続けることです。時間を味方につけるほど、少額の積立でも大きな差につながります。年金額の現実を直視し、今日から自分の柱づくりに着手しましょう。