1. 【日産自動車】10年近く続く株価低迷。ゴーン体制崩壊からの苦境
日産自動車の現状を理解するためには、まず株式市場における長期的な立ち位置を把握する必要があります。
泉田氏は、2016年以降の日産自動車の株価推移と、日本株の代表的な指標であるTOPIX(東証株価指数)の動きを比較し、日産が置かれている厳しい状況を指摘します。
「大体2018年を境にアンダーパフォームして、その後盛り上がらずに横ばいの株価が続いて、TOPIXが上がっている中でずっと横ばっているからさらにアンダーパフォームしている。10年弱ぐらいパフォーマンスは苦しんでいますね」
※アンダーパフォーム:基準となる指標(ここではTOPIX)よりも運用成績が下回ること。
この株価低迷の背景には、経営トップの交代劇が大きく影を落としています。2017年まで続いたカルロス・ゴーン体制が崩壊し、その後を引き継いだ西川廣人体制の時代から、株価は明確な下落トレンドを描き始めました。
インタビュワーも指摘するように、経営陣の混乱やガバナンスへの不透明感が、投資家の信頼を長期にわたって損ねてきた歴史があります。
投資家にとっての意味は明確です。長年にわたって市場の期待を裏切ってきた銘柄に対して、株式市場は非常に厳しい目線を向けています。
少々の良いニュースが出た程度では、過去のトラウマから「本当に大丈夫なのか」という疑念が先行し、株価が素直に上昇しにくい構造が出来上がっているのです。
