2. 【75歳以上 後期高齢シニア夫婦】持ち家でも安心できない 住居費がかかり続ける理由

後期高齢シニア夫婦の家計調査を見ると、住居費は月平均1万6257円と比較的小さな金額になっています。

しかし、この数字だけを見て「持ち家なら住居費の心配はほとんどない」と考えるのは早計です。住宅ローンを完済していても、住まいを維持するための費用は継続的に発生します。

2.1 固定資産税は毎年かかる

持ち家を所有している限り、固定資産税や都市計画税(対象地域の場合)の負担が続きます。

金額は地域や住宅の評価額によって異なりますが、現役時代と同様に毎年支払いが必要です。年金生活に入ると、こうした定期的な支出も家計への影響が大きくなります。

2.2 築年数とともに修繕費も必要になる

高齢世帯では長年住み続けている住宅も多く、建物の老朽化が進んでいるケースも少なくありません。

屋根や外壁、水回り設備の交換など、大規模な修繕が必要になれば、一度に数十万円から数百万円の費用が発生することもあります。

日々の家計には表れにくいものの、老後資金を考えるうえでは見落とせない支出です。

2.3 マンションは管理費・修繕積立金も続く

マンションの場合は、管理費や修繕積立金の支払いが毎月発生します。

近年は建築費や人件費の上昇を背景に、修繕積立金が値上がりするケースも増えています。住宅ローンがなくなっても、住まいを維持するための負担がなくなるわけではありません。

2.4 家計調査の住居費が小さく見える理由

後期高齢シニア夫婦は持ち家率が非常に高く、多くの世帯で住宅ローン返済を終えています。

そのため家計調査では住居費が小さく見えますが、実際には固定資産税や修繕費、管理費などが別の形で発生しています。

老後の家計を考える際は、「持ち家だから住居費はゼロ」と考えるのではなく、住まいを維持するための費用も含めて見積もっておくことが大切です。