ガーデニングシーズンの今、園芸店やホームセンターには、素敵な花苗がたくさん並んでいます。
けれども、「庭に植えたらどんなふうに育つんだろう」「うちの日陰のスペースでもちゃんと根付いてくれるかな」と迷ってしまうこと、ありませんか。
特に、これから迎える夏の暑さを思うと、植物選びも少し慎重になってしまいます。できれば植えっぱなしで手間や費用を少なく、庭を美しく彩ってくれる植物を選ぶことができればベストですよね。
そこで今回は、温暖な気候ゆえに夏の暑さが長く続く福岡県のUさんの庭に注目。およそ20年以上をかけて半日陰&日なたの庭を作ってきた中で、育ててきた植物をピックアップしました。
1. 福岡の庭の〈半日陰&日なたスペース〉で「植えてよかった」植物たち
福岡の半日陰&日なたのある庭で、20年以上かけて庭をつくってきたUさん。実際に育て続けることで、庭の環境に合った、手間が少なく、植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれる花が少しずつ増えてきているそう。
今回はその中から、雑草対策としても頼りになるグランドカバープランツや、植えっぱなしで庭を彩ってくれるカラーリーフをピックアップ。
- スイートアリッサム
- アジュガ
- ホスタ(ギボウシ)
- ツワブキ
- ユキノシタ
昨年(2025年春)の様子と今年(2026年春)の様子を比較しながら、Uさんが実際に育てて「植えてよかった」と感じている、ローメンテナンスな多年草や球根植物を紹介していきます。
プランターや、庭の花壇で、買ってきた小さな苗や球根が、数年越しでどのように育ち、庭の風景を作っていくのか。実際の成長の様子を、これからの植物選びの参考にしてみてくださいね。
※この記事では福岡県のUさんが「植えてよかった」と感じている植物を、実際の写真とともにお伝えします。
※開花時期や生育スピードは、お住まいの地域や庭の環境によって異なりますので、ご注意ください。
2. 植えてよかった〈グランドカバー〉2つ。雑草対策にも
2.1 〈スイートアリッサム〉まるで絨毯のよう!白い小花と甘い香りが魅力です
小さな小花が密集して咲き、まるで花の絨毯のような愛らしさを見せてくれる「スイートアリッサム」。ほんのりと甘い香りが広がるのも魅力です。
Uさんの庭でも「夏は暑さが厳しいので夏越しが難しいことが多い」というスイートアリッサム。ですが、この株はなんとか夏越ししたうえ、冬越しもしてくれて、こんなに大きく育ったそう。
日なたにある花壇から、芝生にはみ出すようにふんわりと広がって、春の庭を彩ってくれています。
2.2 〈アジュガ〉1年を経て、すき間が埋まるようにさらに増えて育っています
庭の半日陰から日陰のスペースで、花壇の縁取りとして、またグランドカバーとして活躍してくれる名脇役「アジュガ」。土を覆うように広がってくれるので、雑草対策としても頼もしい存在です。
1年中シックな葉色で庭を彩ってくれるうえ、春には小さな小花をたくさん咲かせてくれますよ。
Uさんの庭では2025年の春時点で、すでに花壇に広がっていましたが、翌年2026年はさらに株が充実。前年まで土が見えていた部分を埋めつくすように株が増え、花壇からはみ出るような勢いで広がっていましたよ。
アジュガは、ランナーを伸ばして庭に広がっていきます。密集してきたら、増えた株を少し離れた別の場所に移植して増やすこともできます。Uさんは、増えた株を日陰になる時間が長いスペースに移植したそうですが、こちらも、しっかりと定着して、ランナーを伸ばし始めていましたよ。
3. ほぼ植えっぱなし!半日陰をシックに彩る〈カラーリーフ〉
3.1 〈ホスタ(ギボウシ)〉春を知らせる芽吹きがうれしい。日陰を彩るカラーリーフ
庭の半日陰スペースを、しっとりとした美しい葉で覆ってくれる「ホスタ(ギボウシ)」。カラーリーフとしても非常に優秀で、葉の大きさや模様のバリエーションが豊富です。夏には花も咲かせます。
冬の間は地上部の葉を落としますが、春になるとまた元気な新芽を出してくれる宿根草です。
春の芽吹きから、葉が広がるまではあっという間。芽吹いてから約1週間ほどで、あっという間に葉がぎっしりと広がっていましたよ。
Uさんの庭では、写真の鉢植えのほか、半日陰の花壇でも栽培していましたよ。
3.2 〈ツワブキ〉ツヤツヤの丸い葉が次々と!シェードガーデンにぴったり
ツヤツヤで厚みのある丸い葉が美しい「ツワブキ」。日本庭園のイメージのある常緑多年草ですが、洋風の植物と組み合わせても素敵です。花が少なく寂しくなりがちな秋の終わりごろ、黄色の花を咲かせてくれます。
「ずっと植えっぱなしですが、枯れた葉や、他の植物と重なったときにカットするくらいで、ほぼ手間いらずな点も魅力です。」とUさん。日陰の庭で、ほぼほったらかしで育ってくれる頼もしい植物です。
3.3 〈ユキノシタ〉ランナーを伸ばして、日陰の足元を少しずつ可愛らしく埋めてくれます
半日陰にある庭木の株元で広がっていた「ユキノシタ」。葉脈の白い筋が入った丸みのある葉が可愛らしく、日陰や半日陰の庭で育つカラーリーフです。
大小さまざまな葉が並んでいる姿がとても可愛らしいです。初夏には可愛い花を咲かせてくれます。先に紹介したアジュガと同じようにランナーを伸ばして増えていきますよ。
4. 庭の環境に合わせた植物選びで〈手間いらずの庭〉づくりを
今回は、福岡県のUさんの庭から、実際に育ててみて「植えてよかった」というグランドカバープランツやカラーリーフを紹介しました。
過酷な夏の暑さや、日差しが入りにくい半日陰といった環境でも、その場所に合った丈夫な植物を選び、庭に馴染んでくれれば、手をあまりかけなくても、緑を楽しめる庭をつくることができます。そんな理想の「ローメンテな庭」へと成長していく過程も、ガーデニングの楽しみのひとつ。
植物を選ぶときは、まず育てる環境の「日当たり」を把握しておくことが大切です。「半日陰」や「日陰」の環境でこそ生き生きと育つ植物を上手に取り入れて、無理なく自分らしい庭づくりを楽しんでくださいね。
5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
最後に、日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いも整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で生育する」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、花つきが悪くなる可能性が高いです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
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