7. まとめにかえて:初任給から始めたい「少額・早期・長期」の資産形成術
ここまで、新NISAを活用した積立投資について、50歳からスタートした場合の厳しい現実と、若いうちから始めるメリットを比較しながら整理してきました。
50歳から老後資金2000万円を目指す場合、毎月約9万円の積立が必要となり、家計にとって決して軽い負担ではありません。
一方で、社会人になったばかりの若い時期から積立を始めれば、運用期間を長く確保できるため、月々の負担を抑えながら「時間」を最大の味方につけることができます。
冒頭の調査で、20代だけが家計の見通しに対してポジティブだった背景には、こうした「早くから投資を取り入れることの合理性」に気づき、すでに行動を起こそうとしている姿勢があるのかもしれません。
「なんだか将来が不安」という漠然とした思いを抱えたままにせず、「生活の土台となる公的年金」をしっかり意識しつつ、不足する部分を新NISAを活用して「少額から・早めに・長期で」補っていく。
この根拠ある選択へと踏み出すことが、お金の不安から解放される「ファイナンシャル・ウェルビーイング」を高める鍵となるでしょう。
新生活の慌ただしさが少し落ち着き始めた今だからこそ、一度立ち止まって、初任給の使い道や将来のお金との向き合い方についてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
マネー編集部NISA班
著者
マネー編集部NISA班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部NISA班貯蓄班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月9日)
監修者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)