2. 【新NISAのイロハ】少額投資非課税制度の基本&押さえておきたいポイント
NISA(ニーサ)は、個人の資産形成を後押しするために設けられた非課税制度です。2014年にスタートし、制度改正を経て、2024年からは新制度となる「新NISA」が始まりました。
通常、株式や投資信託の運用で利益が出た場合、売却益や分配金には20.315%の税金がかかります。たとえば10万円の利益が出たとしても、税引き後に実際受け取れる金額は約8万円になります。
一方、NISA口座を利用して得た利益には税金がかからないため、利益をそのまま受け取ることができます。運用期間が長くなるほど、この非課税メリットによる差は徐々に大きくなっていきます。
利益に対して課税されない点は、NISA制度の大きな特徴です。将来に向けた資産形成の手段として、多くの人に活用されている理由もここにあります。
ただし、新NISAには年間投資枠や対象商品の条件など、一定のルールが設けられています。制度を上手に活用するためには、まず基本的な仕組みを理解しておくことが大切です。
2.1 【新NISA】利用前に知っておきたい6つの特徴とメリット
新NISAには、資産形成に取り組みやすくなる工夫がいくつも盛り込まれています。主な特徴は、次の6点です。
- 非課税で運用できる期間に期限がなく、長期保有が可能
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を同時に利用できる
- 年間の投資上限は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円
- 生涯で使える非課税枠は合計1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)※売却した枠は、翌年以降に取得価額(購入金額)ベースで再利用が可能
- つみたて投資枠は、長期・分散投資に適した一定の投資信託に限定
- 成長投資枠では、上場株式や投資信託など幅広い商品が対象
「投資にはまとまったお金が必要」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし実際には、投資信託のなかには数百円程度から購入できる商品もあり、新NISAを活用すれば少額から積立投資を始めることも可能です。大きな資金を準備しなくても始めやすい点は、初心者にとって大きなメリットといえるでしょう。
次の章では、毎月一定額を積み立てた場合、将来的にどれくらいの資産形成につながるのかを、シミュレーションを通じて確認していきます。

