この記事でわかること
  • 「国策」の視点でチェック!
  • 「昨日の終値」チャート分析
  • 「株主還元」の視点でチェック!

住友金属鉱山は国内最大級の金属鉱山事業者です。銅といった非鉄金属市況は高騰しており、株式市場でもテーマ化しています。またレアアースの問題などから「国策銘柄」としても注目です。

住友金属鉱山への投資を検討するうえで、知っておきたいポイントを整理して解説します。

※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

1. 【住友金属鉱山(5713)】国策の視点でみる!「レアアース」精錬のトップランナー

まずは住友金属鉱山と国策の関係を整理しましょう。

1.1 高い精錬技術に強み すでにレアアース回収を商業化

住友金属鉱山と国策の主な関連はレアアースです。レアアースの多くは中国がほぼ独占しており、安全保障上の観点から政府は囲い込みを急いでいます。

レアアースの国産化で課題となるのが精錬です。レアアースの精錬は高い技術が求められ、参入障壁の1つとなっています。

その点で、住友金属鉱山は精錬技術の高さに強みがあり、期待が向けられています。低品位の鉱石からニッケル・コバルトを生産する技術を確立し、2016年には副産物としてレアアースのスカンジウムを回収する事業の商業化に成功しました。

日本は2026年2月に南鳥島周辺からレアアース泥の試験採掘を完了し、2027年にも本格採掘を実証する方針です。その精錬にあたっては、住友金属鉱山の技術が注目されるでしょう。

1.2 「重要鉱物」の確保で国から認定

政府が確保を急ぐのはレアアースだけではありません。ニッケルやコバルトといったレアメタルなど、重要で希少な鉱物の多くは中国が独占的な立場にあります。政府はこれらを「重要鉱物」と認識し、調達を強化する方針です。

重要鉱物の確保において、住友金属鉱山は主要なプレイヤーです。政府の経済安全保障推進法に基づく供給確保計画では、住友金属鉱山はニッケルおよびコバルトの豪鉱山事業、また子会社である日向製錬所のニッケルマット生産事業が認定されています。

これらの事業は、2026年3月に米トランプ大統領が訪日した際に発出された「日米重要鉱物プロジェクト協力に関する共同ファクトシート」でも名前が挙がりました。重要鉱物の確保は欧州とも協力が進んでおり、住友金属鉱山には追い風が期待されます。