4. 【住友金属鉱山(5713)】材料事業に注目「パワー半導体」向けに拡販図る
今後に期待したいのが材料事業です。株式市場では三井金属やJX金属など下流に強い企業が高い評価を集めてきました。住友金属鉱山は鉱山開発から精錬までの上流が中心ですが、今後はより高度な加工を加える材料事業も強化する方針です。
【セグメント税引き前利益(2026年3月期予想)】
・資源:1570億円
・精錬:650億円
・材料:140億円
出所:住友金属鉱山株式会社「2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」
住友金属鉱山が注力する材料の1つが炭化ケイ素(SiC)基盤です。主に電源関係のはたらきを担うパワー半導体はシリコンから炭化ケイ素に移行する動きがあり、市場の成長が期待されます。住友金属鉱山は大型の8インチ基盤の生産ラインを2025年末に構築しており、2026年度より販売を開始する予定です。
パワー半導体は国内自動車の不振などから苦戦していますが、国内はロームを巡って再編の動きがあり、競争力の回復も期待されます。設備投資の受け皿となれば、住友金属鉱山にも恩恵がありそうです。
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参考資料
- 住友金属鉱山株式会社「ニッケルを回収するHPAL技術」
- 住友金属鉱山株式会社「スカンジウム回収事業への参入について」
- 住友金属鉱山株式会社「副産物の用途開発と本格的商業生産」
- 科学技術振興機構「南鳥島EEZでレアアース試掘に成功 深部探査船「ちきゅう」活用」
- 経済産業省資源エネルギー庁「世界の産業を支える鉱物資源について知ろう」
- 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構「クリティカルミネラル(重要鉱物)って何? 用途や重要性について解説!」
- 公益財団法人日本証券経済研究所「〔講演〕希土類(レアアース)のサプライチェーン」
- 経済産業省「重要鉱物」
- 経済産業省「鉱物資源を巡る状況について2025年3月24日」
- 外務省「日米首脳会談及び夕食会令和8年3月19日」
- 経済産業省「日米重要鉱物プロジェクト協力に関する共同ファクトシート(仮訳)」
- 日本鉱業協会「鉱物資源の獲得と安定供給の確保」
- 住友金属鉱山株式会社「2019年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」
- 住友金属鉱山株式会社「2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」
- 住友金属鉱山株式会社「2023年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」
- 住友金属鉱山株式会社「2025年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」
- 住友金属鉱山株式会社「2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」
- 住友金属鉱山株式会社「財務戦略の基本方針、株主還元方針の変更及び配当予想の修正に関するお知らせ」
- 株式会社日本取引所グループ「株価平均・株式平均利回り」
- 住友金属鉱山株式会社「IR-Day 2025機能性材料事業説明会2026年1月14日」
若山 卓也